前回に引き続き抱卵ナメタ狙いの地磯投げ釣りです。
前回と同じ場所で今回は朝マズメに攻めて見ることに。



しかし、この日は波2.05ｍ　風速6ｍ予報。
少し危険なコンディションだが、安全地帯の足場の高いところから投げ込む。

洗濯機状態の荒れた海の中に仕掛けを投入してみると、朝マズメだけあって魚の反応はそこそこあって今回はエサ取りであるアイナメがうるさい。
小さいものは20から大きいものは50まで釣れるがナメタ狙いでは餌取りでしかないので掛かったものは外して海へポイ。
ひたすら打ち返す。

日が登ってくるとやがてエサ取りも落ち着いてきて待ちの釣りが始まる。
ナメタは朝マズメ勝負みたいな事をよく聞くが、自分の場合は日中のほうが釣果が出やすいような気がする。
日中はエサ取りが少ない分本命率が高くなっているからそういう印象がついただけかもしれないが・・・

沖の沈み根脇に遠投した仕掛け、ジェット天秤25号で着底までカウント１１くらいの水深、岩礁帯のはずがなぜが釣れてしまった魚。



マコガレイ33cm


本命ではないが嬉しいゲストだ。
マコは砂地や泥地や汽水絡みに付く印象だったがこんなドン深荒磯にもいるんだなと。
岩盤が平べったいからいたのかな？侍浜で投げ釣りしてるとたまにポロッと釣れたりするから不思議だ。


陣地を構えた周辺をあら方攻め尽くしたが今日はここには付いていないようだ。
ナメタは一度釣られるとそこはしばらく留守になり新しい個体が入るまでしばらく時間がかかるらしい。粘って粘ってとことん待つというのも一つの作戦としてはありだが、釣れないところに見切りをつけて場所を移動しながら釣ったほうが効率よく釣れるような気がする。
なので、陣地を構える際はあまり風呂敷を広げすぎずに最小限の道具だけで素早く片付けて移動できるくらいにしておいた方がいい。



次はここの右側岩盤際に落とした時、底を小突いているとカウント１３まで沈むスリットがあることに気づき、そこに仕掛けを落としてみる。




ここはしばらく放置して、別の方でもう一つある竿で攻めていたんですが、そろそろいいかな？と竿を上げようとしたしたところ、不自然すぎる量の糸ふけ。
これはもしや糸ふける系のアタリが来てたんじゃ？
ラインスラッグを巻取り竿を煽ると、グワングワン　グイーグイーっと。
「アタマ振るなよ～」と心の中で祈りながら巻き上げる。
ナメタは独特の引きで分かりやすくはあるんですが、やっぱり姿を見るまでアイナメではないかと不安でいっぱいだ。


上がってきたのは






ナメタガレイ　42cm


やったー！ナメタは何度釣っても釣り上げた時の感動が大きい。
時間にしてほぼ正午でのヒットだった。
やはりマズメ関係なしにいれば釣れるんだなと再確認できた。

よし、一枚釣れたしここはではしばらく釣れる気がしない。
以前、人づてに聞いたので信憑性は薄いが気になっていた普代のポイントに行ってみることに。
次のポイントも車降りてすぐのポイント。



竿出し初の場所だったんで15分ルールでどんどん投げる場所変えて海底の地形を探りながら始める。
確かに縦系の岩盤でナメタが付きそうなところではあるが、水深がどうにも浅い。
カウントにして3～5程度。
しばらく探っていると一部深いポイントを見つける。
写真中央の沖の岩と岩の間の奥に投げるとカウント9くらいの深場になっている。
ここしかないと思い竿2本ともこのポイントに集中。
投げて5分程度で片方の竿に異常な糸ふけ、糸ふけ系のアタイっぽい。
竿を煽るとずっしりと重い、引きが強いというより粘りがあってなかなか水面まで上がってこない。
足元まで寄せてもしばらく粘ってなかなか顔を見せてくれない。

夕方の薄暗い中やっと姿を見せたのは待望のカレイのシルエット！








ナメタガレイ46cm

45を超えるとまた一段と引き味が変わる。
人づてに聞いたポイントではあったが、まさかほんとに釣れるとは・・
やってみなきゃわからないもんですね。


ナメタスタンプもしっかり付けてきました。




ナメタスタンプとは、ナメタを釣り上げて岩の上に置いた際にナメタのヌルヌルがねっとりと岩にこびり付いて白く跡が付く、これをナメタスタンプと言ってナメタが釣れるポイントの証明になるらしいです。イカ釣りの墨跡みたいなもん。


今回釣り上げたナメタを捌いて胃袋チェックしたところ、笠貝の1cm未満のものをたくさん食べているようでした。後は2cm位の小さい蟹も多かったです。あと謎の貝柱のようなもの入っていました。
多分主食は笠貝だと思います。
岩盤に張り付いて波で洗われて落ちてきた笠貝や子ガニを捕食しているんでしょうね。
甲殻類や貝類が大好物ということは餌としてイソメ以外にも選択肢が広がる。